2023年のプロフェッショナルシリーズのチャンピオンを獲得した井口卓人。その足元を支えたのはBBSのRI‐Aだ。このホイールは鍛造1ピースモデルで、スーパーGTで使用されているものと同じデザインを採用している。

　見た目だけでなく、機能や思想もモータースポーツ由来。タイヤとホイールの空転を抑制するアンチスリップペイントや、軽量かつ強靭さを実現したデザインを取り入れているが、これらはトップカテゴリーと同じ性能を追求した結果だ。

　自身でTeam Takuty（チームタクティ）を立ち上げ、GR86／BRZ Cupに挑んだ井口。チーム体制を決める際にホイールは迷わずBBSを選択したそうだ。

「このカテゴリーではどうタイヤを使うかがとても重要です。それを実現するにはタイヤと接しているホイールから伝わってくる情報がキモとなります」

「これまでスーパーGTやS耐、ニュルブルクリンクとさまざまなカテゴリーをBBSさんとともに戦っているので、ホイールがタイヤからの情報をどう伝えてくれるか？　こちらの操作をホイールからどうタイヤに伝えてくれるか？　そのイメージを知っているのが一番大きかったですね」（井口）

　ホイールからのインフォメーションを得ることは、予選アタックラップが実質1周のみのこのカテゴリーでは、重要なポイントと言える。

　しかし、RI‐Aの本領は決勝でこそ発揮すると井口をはじめ使用ドライバーたちは語る。特に2戦目以降からRI‐Aを使用する岡本大地はロングランに強い印象を持っているそうだ。

「他のホイールから変更した印象として、まず組み換え時にその軽さに驚かされましたね。それとタイヤの熱ダレを以前よりも抑えてくれる印象で、決勝で上がっていけるホイールだなと思いました。今年は夏場のラウンドが多かったので、この点に助けられましたね」（岡本）

　また同じワンメイクである、VITAでBBSホイールを使用する翁長実希は、BBSの軽くて粘り強いという一貫したキャラクター性がライバルとの差が少ない状況で活きてくると語る。

「まずホイールの軽さを実感しました。パワーとトルクの差がないワンメイクカテゴリーではホイールの軽さが、最初の蹴り出しに大きく影響します。この恩恵は大きいですね。また、剛性もあります。タイヤによっても違うと思うのですが、ホイールに粘りもあり、私の走り方にとても合うという感覚がありました」（翁長）

　そして全員が口をそろえて語っていたのはその強靭さだ。接触などがあっても割れたり、曲がったりといったトラブルがRI‐Aは少ない。決勝で生き残れるホイールなのだ。激しい争いのなかでは、少しでも心配事があればチャレンジングなバトルはできない。そんな心理的な不安をRI‐Aはドライバーから取り除き、精神面でもサポートしてくれるのだ。
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RI-Aの5本クロススポークデザインはスーパーGTに使用されているホイールと同じデザイン。軽量と剛性そして強靭さ、これらを兼ね備える機能美あふれるデザインだ。
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決勝レース中のタイヤの熱ダレの抑制、そして激しいバトルでも割れや歪みがないことが特徴。RI-Aはドライバーが心置きなくバトルできるホイールとなる。

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■RI-Aがもたらすメリットがドライバーをあらゆる面で支える

■Team Takuty 井口卓人


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■レース後半のタイヤ性能キープが鍵に
さまざまなカテゴリーをBBSとともに戦っていますが、基本的にホイールの方向性は同じで、いかにタイヤの限界値を感じ取れるかに重きが置かれています。だから高い精度でタイヤをコントロールでき、決勝レースの後半でも高いタイヤの性能を維持して走ることが可能です。夏場だとその差が顕著に表れるので、暑いラウンドが多かった23年はいい方向に働きました。

■KSM 岡本大地


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■スポーツ走行ユーザーにもオススメ
他社製から変えたので最初はウォームアップに苦労しました。しかし、連続周回すると美点がハッキリと見えてきます。挙動が読みやすいので、一般ユーザーさんにもオススメできます。マイカーで1日に何本もサーキットを走って、タイムが伸び悩んでいる人は特に試してみてほしいです。

■RSS 翁長実希


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■見た目もドライバーにとって重要な要素
私は最初「カッコイイな」という見た目から入りました。機能美あるデザインはドライバーをヤル気にさせてくれるので重要なポイントです。また、性能もマシン差の少ないカテゴリーだからこそ強く体感できるポイントです。ピックアップやコントロール性などで、その差が表れてきます。

BBSジャパン：.
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autosport No.1592（誌面のPDFが開きます）

2023年12月28日発売 autosport No.1592より転載

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