ヘルムート・マルコ、フェラーリF1からオファーを受けたホーナーの引き止めに尽力。かつてはニューウェイも説得

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By Auto News on Jun 7, 2023 at 10:56 PM
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     レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、長年レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーがマッティア・ビノットの後任としてフェラーリに移籍しないよう、昨年末に全力を尽くしたと明かした。

     F1においてレッドブル・レーシングが覇権を握ったのは、最初は2010年から2013年のことで、最近では2022年だ。必然的にライバルチームはレッドブルの主要メンバーに対する関心を高めており、同様の専門知識の持ち主を獲得して自チームの競争力を強化しようとしている。

     おそらくF1史上最も偉大なデザイナーである、レッドブルのチーフテクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューウェイは、過去に何度もフェラーリからヘッドハントされてきた。直近でフェラーリからのオファーがあった2014年は、パワー不足のルノー製エンジンを搭載したレッドブルがパフォーマンスを発揮できずに苦戦していた時期で、ニューウェイにとっても眠れない日々が続いていた。

    「非常に難しい選択だった」とニューウェイは回想した。

    「フェラーリは信じられないような、非常に魅力的なオファーをしてきた。そのため、何をすべきか、誰の下へ行くべきか考えていて、多くの眠れない夜を過ごした」

    「最後には、レッドブルから去るのはよくないことだと考えるようになった」
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    2014年F1第7戦カナダGP ヘルムート・マルコ&エイドリアン・ニューウェイ(レッドブル)

     ほぼ10年前のニューウェイのジレンマを振り返り、マルコは自分自身の眠れぬ夜のことを思い出した。特にニューウェイがミルトンキーンズに留まるよう説得に成功した時のことだ。

    「(フェラーリ会長のルカ・ディ・)モンテゼモロはすでにパドックで喜色満面で、契約を発表したがっていた」とマルコは『Blick』に語った。

    「だがその夜、我々はニューウェイの考えを変えることができたのだ」

     そしてマルコは、昨年末にホーナーがフェラーリに行かないように説得するのにいかに奮闘したか説明した。ビノットの退任を受けて、ホーナーはフェラーリから確固たるオファーを受けていたのだ。

    「ホーナーをレッドブルに留めるために、またしても一晩かけた。そして何百万もの費用もかかった」

     最終的にフェラーリは、ザウバー/アルファロメオF1のチーム代表フレデリック・バスールをマラネロに引き入れることに狙いを定め、獲得に成功した。

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