世界戦昇格のオープナーはDRRが1-2。ロビン・ラーソンが“Gr.E”初代勝者に/NitroRX

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By Auto News on Jun 23, 2022 at 7:04 PM
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     トラビス・パストラーナを発起人に、創設2年目となる2022年から当初計画どおり“グローバル・シリーズ”へと変貌を遂げた、北米発の『Nitro Rallycross(ナイトロ・ラリークロス/NitroRX)』開幕戦が、6月18~19日にイギリス・リデンヒルで開催され、ドレイヤー&レインボールド・レーシング(DRR)から参戦のロビン・ラーソンが、僚友アンドレアス・バッケルドを従えワン・ツー・フィニッシュを達成。モーター出力約800kW(約1070PS)、最大トルク1100Nmで、0-100km/h加速はわずか1.4秒。最高速は180マイル(約290km/h)をマークする、ワンメイク・フルエレクトリックSUVによる『グループE』クラスの初代ウイナーに輝いた。

     北米発のラリークロス・シリーズとして、実質的にGRCやARXの後継に位置付けられるNitroRXは、ラリーやラリークロス界のトップ選手として活躍するパストラーナが創設した新たなチャンピオンシップとして、2021年に本格的なシリーズ戦を開催。そのパストラーナが初代シリーズチャンピオンも獲得した。

     スタントやエクストリームスポーツの第一人者としても知られる男が仕掛け人ということもあり、そのトラックは数10mの飛距離を要するジャンプ必須のレイアウトや、NASCARチャンピオンなど豪華ゲストを招聘したラインアップなどでファンの興味喚起を図るなど、既存の概念を覆す演出がなされてきた。

     2年目の選手権に導入された新開発の電動車両『FC1-X』は「世界でもっとも速く、もっとも有能なラリークロス車両」というコンセプトを具現化させたものとなり、350mmの最大ホイールトラベル量により抜群のトラクション性能も発揮。前述のとおり1000PSを超えるピークパワーにより、舗装路での0-100km/h加速は1秒切りをマークするなど、既存のどんなカテゴリーとも異なる性能領域に達している。

     その新生NitroRXには、モンスタエナジーRXカルテルの名で参戦するDRRが、こちらもラリークロス界の強豪であるJCレーステクニークとジョイントし、ラーソンとバッケルドを筆頭に4台体制でエントリー。

     また、北欧の名門オルスバーグMSE ABは長引く怪我の療養で欠場を余儀なくされたケビン・ハンセンに代わり、ニクラス・グロンホルムとオリバー・エリクソンが参戦。そして電動オフロード選手権のエクストリームEに参戦するオリバー・ベネットは、元F1王者ジェンソン・バトンを起用してエキサイトエナジー・レーシングから参戦するはずだったが、2018年のスーパーGT王者でもあるバトンは「事前の契約上の約束」を基準に3戦の欠場を表明。代わってWRC世界ラリー選手権5勝を記録するクリス・ミークの起用がアナウンスされるなど、英国の開幕戦にはいずれも世界的な知名度を誇る実力派ドライバーが顔を揃えた。
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    “バトル・ブラケット”と称されたノックアウト制の3ヒートとブラケットファイナルの予選を制したロビン・ラーソン
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    新開発の電動車両『FC1-X』は、モーター出力約800kW(約1070PS)、最大トルク1100Nmで0-100km/h加速はわずか1.4秒。最高速は180マイル(約290km/h)をマークする
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    ファイナルのターン1では、多重クラッシュが発生しトラビス・パストラーナとクリス・ミークがリタイアに

     初日に用意された2回のプラクティス、そして“バトル・ブラケット”と称されたノックアウト制の予選3ヒートと“ブラケット・ファイナル”を制したラーソンは、明けた日曜決勝に向け早々にポールポジションを確定。フロントロウにはWRC時代にシトロエンやトヨタで活躍したミークが並び、2列目にバッケルドとバーモント・スポーツカーからエントリーの創設者兼初代王者、パストラーナが並ぶグリッドとなった。

     セミファイナルや敗者復活LCQを経て8台で争われたファイナルは、セカンドロウから出たパストラーナがフレイザー・マッコーネル(DRR JC)と接触。これに地元戦のミークらも巻き込まれ、コースオフを喫する事態となる。

     この時点でDRRのラーソン、バッケルドがワン・ツー体制を築いたが、3番手で走行を続けたマッコーネルの左リヤはダメージを受けており、マシンをコース上に留めるのにも苦労する状態となる。

     続く2周目には首位を行くチームメイトに対し、バッケルドが早めのジョーカーラップで逆襲を狙ったものの、復帰後には手負いのマッコーネルとオリバーの背後でタイムロス。続く周回で長いジョーカーラップを消化したラーソンが首位を堅持する。

     そのまま6周を走破したラーソンがバッケルドを従えワン・ツー・フィニッシュを飾り、最後の表彰台となる3位には「静かなレース」を過ごしたセミファイナル勝者、グロンホルムが続く結果となった。

    「とにかく、何事もなくこうしてチームでワン・ツーが飾れたことがうれしいし、ミスをしないように慎重なドライブを心がけた」と勝者ラーソンが語れば、2位の僚友も「本当に退屈だった」と初代ウイナーのドライビングを称えた。

    「こちらもなんとか勝機を伺ったけれど、何も起きなかったね。初のイベント、初の開催地、そして初めてのクルマでイベントが成功したことはとても良かったし、今後のチャンピオンシップにとっても良いスタートが切れたと思うよ」とバッケルド。続くNitroRX第2戦は、7月30~31日にスウェーデンの“聖地”ホーリエスでの開催が予定されている。
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    左リヤを損傷しながら奮闘のフレイザー・マッコーネル(DRR JC)は、最終的に4位に
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    ラリークロス界の強豪であるJC Raceteknikとジョイントし、Monster Energy RX Cartelの名で参戦するDRRが1-2を飾った
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    NitroRX第2戦は、7月30~31日にスウェーデンの“聖地”ホーリエスでの開催が予定されている

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