佐藤琢磨、3連続トップで見えてきた日本人初のインディ500ポール奪取「思いっきり自分の走りを見せたい」

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By Auto News on May 20, 2022 at 11:21 PM
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     第106回インディ500のプラクティス走行が始まってから、デイル・コイン・レーシング ウィズ リック・ウェア・レーシングの佐藤琢磨の快進撃が続いている。

     21日はプラクティスの4日目となり、予選前の最後のプラクティスデイはファストフライデイと呼ばれ予選をシミュレーションしたテストを行う。この日からエンジンのターボのブースト圧も上がり約100hpも出力がアップする。

     プラクティス2日目は雨で中止となったものの、走行のあった初日と3日目はトップで終えた琢磨。だがブースト圧も上がり予選のシミュレーションとなる4日目は、上位に着けられるかどうか注目されていた。

     実際に琢磨も「ガナッシ勢は速そうだし、アンドレッティ・オートスポートも淡々と何かやっているでしょう。金曜日になったらシボレーもどれくらいスピードアップしてくるかわからない」とライバルたちを警戒していた。

     この日は朝からインディアナポリスに強風が吹き荒れて、グランドスタンドのアメリカ国旗も真横に旗めいている。そのためセッション開始早々にコースに出るチーム、しばらくガレージで様子を見るチームに分かれた形となった。
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    走行の準備を行う佐藤琢磨

     実際にトラックに出て行っては、1周の走行のみでタイム計測をやめ帰ってくるクルマも多く、この強風の中での走行の難しさが伝わってきた。

     それでもまずはチップ・ガナッシのアレックス・パロウが231.085mphで最初に231マイル台に突入。それを見ると各車が間隔を開けながらトラックに出て、タイムに挑んでいた。

     ここ数日のプラクティスでは比較的大人しかったアンドレッティ勢の中の、アレクサンダー・ロッシは231.883mphを叩き出して最速スピードをマークした。

     琢磨はセッション開始後2時間ほどしてようやくトラックに出たが、すぐにピットに戻ってセッティングを変更。もう一度アタックした時には229マイル台で止まって、全体の15~16番手で止まっていた。
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    コースへと向かう佐藤琢磨の51号車

     その後一度ガレージに戻ってマシンの変更をして来た時には、残り時間は1時間を切っていた。琢磨はこの日20周目となるアタックでただひとり232マイル台に入り、232.789mphをマークして、今日もリーダーボードの最上位にカーナンバー51が光った。

     琢磨は残り時間がまだあったため、しばらくコクピットに座って、最後にもうワンアテンプトできるかどうか待っていたが、プラクティスの終了も迫って、ようやくマシンを降りる。

     だが琢磨のスピードを上回るマシンは現れず、琢磨はこの日も最速となり、ここまで4日間中3日間ですべてで最速スピードをマークした。これはここ数年ではあり得ない
    記録だった。

     さすがに初日トップだけだったらともかく、走ったプラクティスがすべてトップというのはある意味、異常事態。過去の例は見た事がない。アメリカのメディアも日増しに琢磨を囲む人垣が増えてきて、金曜日の最後は琢磨のインタビューをを取りたいTVやメディアでごった返した。
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    会見でコメントする琢磨。連日トップで現地のメディアからも大注目

    「今日は強風で難しかったですね。昨日の夜遅くまでエンジニアのドン・ブリッカーと話して、僕はこうしたいというのを聞いてもらいました。最初のランはすぐに危ないとわかったので、走行をやめて戻って来ました」

    「チームメイトのデイビット・マルーカスとダウンフォースの量を変えながらセッティングを分けてテストに臨んでましたが、彼もスピードがあって上位のスピードをマークしていたので、チーム全体としてはとても良かったと思います」と語る琢磨。

    「走行のあった3日間ずっとトップというのは素直にうれしいですね。これはチームが冬の間からずっと作業をし続けてくれた賜物だと思います。チームを誇りに思いますよ。ここまでどんなコンディションでもタイムが出ているのは自信に繋がります」

    「ただワンラップのスピードは出ていますが、予選では3周目、4周目にスピードが落ちないように走るのが大事。今の状態だと少しスピードが落ちているので、それを確認するために最後にもう一度走りたかったんですが、ガレージに戻ってデイビットのマシンのデータを比較しながら見ようということになりました」

    「ここまで来たんだから、ポールは狙わないでどうする?(笑)という感じですが、そう簡単ではないですよね。アテンプト順は10番手ということなので、悪くないですし、明日の天候が暑くなるか涼しくなるかにも寄りますけど、2日間の予選をしっかり走って、日曜の最後まで思いっきり自分の走りを見せたいと思います!」

     2017年は予選4番手、2020年は予選3番手からのスタートで、それぞれ最後に勝利のミルクを飲むことになった琢磨。

     長い500マイルとはいえ、スターティンググリッドが前の方が、レースの展開を組み立てやすいのは事実だ。そして明確な目標となって来たポールポジションという最速の座。もし獲得出来れば、もちろん日本人初めてとなる。その瞬間は日曜日に訪れるのだろうか。

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