ブリヂストン 2021スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

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By Auto News on Apr 12, 2021 at 11:22 AM
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    2021年 スーパーGT第1戦岡山国際サーキット[GT500]

    大混乱したピットインのタイミングでトップに躍り出た大嶋和也/山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra/BS)が開幕戦を制す。トップ8をブリヂストン装着車が独占!


    開催場所:岡山国際サーキット
    開催日:2021年04月10日(土)~2021年04月11日(日)

     2年ぶりに岡山国際サーキットがスーパーGTの開幕戦の舞台となった。予選からトヨタのスープラ勢が上位を独占。決勝でもスープラの優位は揺るがなかった。ポールポジションスタートの平川亮/阪口晴南(KeePer TOM’S GR Supra/BS)が前半にトップを快走し、その後ろに5台のブリヂストン装着のスープラが連なった。

     スタートドライバーの最低周回数がクリアされた後にコース上に1台がストップ。セーフティカーがコースインすることを察知した各車がドライバー交代のためにピットになだれ込んだ。大混乱のピットエリアから最初にコースインしたのは大嶋和也/山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra/BS)だった。これに関口雄飛/坪井翔(au TOM’S GR Supra/BS)が続いた。このトップ2台による熾烈なトップ争いが終盤まで演じられ、大嶋/山下組がトップ守り切って優勝を飾った。

    <予選>


     暖かな陽光がさす予選日だった。Q1からスープラが上位を独占、6台全てがQ2へ進出、それ以外は2台のホンダNSXだった。Q1では平川がトップタイムを叩き出した。本来平川とコンビを組む予定であったサッシャ・フェネストラズがコロナ禍の状況で来日できず、代わってステアリングを握った阪口晴南がQ2で平川のタイムを更新してポールポジションを獲得。Q2セッションの終盤まで平川/阪口組のチームメイトの関口/坪井組が1-2体制だったが、そこへ大嶋/山下が割って入りフロントロウに並んだ。トップ5はすべてブリヂストン装着のスープラという結果となった。
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    2021スーパーGT第1戦岡山 KeePer TOM’S GR Supra(平川亮/阪口晴南)

    <決勝>


     決勝日も快晴、雲ひとつないコンディションに恵まれた2021年の開幕戦。2周のフォーメーションラップの後に82周の決勝スタートが切られた。スタートを担当した阪口が落ち着いて後続を引き離し、1周目のセクター1を走行、しかし、タイヤが温まると大嶋が1秒以内の差でトップを追った。早くも5周目からGT300クラスの最後尾を捕らえたが、阪口は落ち着いて集団をパッシングしていった。

     コース上にGT300クラスのマシンがストップして8周目から12周目まで最初のセーフティカーが導入された。13周目からの仕切り直しから阪口は落ち着いてトップをキープしたが、依然として大嶋が僅差で追った。ドライバーの最低義務周回数レース周回数の3分の1、25周を過ぎて各チームはドライバー交代の準備を開始した。

     そして、33周目にまたGT300の車両がストップしたとき、レースは大きく動いた。セーフティカーの導入を察知した各チームがピットインを指示、やや狭いピットエリアは一転して大混乱となった。ほとんど全車がピットインしたために、各車はピット前に斜めに停車してドライバー交代、給油、タイヤ交換の作業を行った後に走行ラインへプッシュバックしてからコースインしなくてはならなかった。

     最初にコースインを果たしたのは2番手を走行していた大嶋と交代した山下だった。トップを走行していた阪口と交代した平川は、再スタートしようとした時ギヤがセレクトされておらずタイムロス。関口/坪井組、そして、ヘイキ・コバライネン/中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra/BS)にもピットエリアで先行を許してしまった。

     各車がコースインした時にはセーフティカーが導入されていて、40周目からレース再開。レースの半分を残し、トップの山下と坪井の熾烈なトップ争いが最終盤まで続けられた。その差1秒以内のデッドヒートが演じられ、75周目のヘアピンで仕掛けた坪井が痛恨のオーバーラン。そこで勝負あった。

     執拗な坪井の追走から逃れた山下が勝利のゴールラインを切って、1.1秒差で坪井。そして56周目に3位へ上がった平川がトップから13秒差でフィニッシュした。終わってみれば、トップから8位までをブリヂストン装着車が独占した。
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    2021スーパーGT第1戦岡山 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)

    ■優勝ドライバーコメント
    大嶋和也選手



    「あんな状態で押え切ってくれた山下健太をすごいと思った。今年、TGR TEAM ENEOS ROOKIEとしてイチからメンバーをそろえて作ったチームで、こんなに早く結果を出せるとはと驚いています。ピットストップも完璧にこなしてくれて、本当に感謝しかないです。クルマの仕上がりが良くて、選んだタイヤも自信の持てるものだったので、2番手グリッドからのスタートでも優勝できると思っていたんですけど、僕は抜くことができませんでした」

    「後半スティントでトップに立ったけれど健太があんなに苦戦するような状態になるとは思いませんでした。映像をモニターで見ながら、あんなに生きた心地がしない時間はなかったです。健太は、あんな状態でもよく押え切ってくれたなと思います。素直に“すごいな”と見ていて思いました。今日は彼を本当に褒めてあげたいですね」

    山下健太選手


    「TGR TEAM ENEOS ROOKIEに入れていただいて今回が最初のレースだったのですが、昨日の予選まではこんなに上位を走れるとは思っていませんでした。でも、チームが良いクルマを作ってくれて、予選を走ってみて、これなら上位で戦えると分かりました。大嶋先輩がスタートを担当してくれて、ピットストップでは大渋滞でぐちゃぐちゃになりましたけど、幸い1番でコースに送り出してもらえたので『これは普通に逃げ切れるな』と思ったんです」

    「でも、セーフティカーランが明けて再びレースペースで走り出してみると、マシンとタイヤのフィーリングがなんか微妙と思える感じになっていました。そこへ坪井選手がすごい勢いで毎周追い上げてきたので、その後は彼を押えるのに一杯いっぱいでした。彼に対してちょっと強引に抑えなくてはならないところもあったので、そこは坪井選手にはちょっと申し訳なかったのですが、とにかく勝ててよかったです」

    ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント


    「この開幕戦はブリヂストンタイヤ装着のトヨタのスープラが予選からとてもこのコンディションにマッチして決勝で上位を独占することができました。ほかのメーカーでは、17号車のNSXがどちらかというとレース寄りのタイヤチョイスを行っていたことによってNSXとしてトップでゴールしました。各メーカーに供給させていただいているタイヤのパフォーマンスに大きな差は無いのですが、今年のこのコンディションにスープラがとてもマッチしていて速くて強かったという結果だったと思います」

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    2021年 スーパーGT第1戦岡山国際サーキット[GT300]

    蒲生尚弥/菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG/BS)、吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)が僅差でトップを追ったが2位、3位で開幕戦を終了


     予選上位、トップ4による接戦から大混乱のピットインのタイミングで抜け出たディフェンディングチャンピオン藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ日産自動車大学校GT-R/YH)が優勝。最後までトップを追い立てた蒲生尚弥/菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG/BS)と吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)は、トップから1秒以内の僅差で勝利を目指したが、2位、3位となった。

    <予選>


     快晴の空の下、GT300クラスは、例年通りにA、B、2グループに別れて予選のQ1が行われた。そして各グループのトップ8台、計16台で行われたQ2では平中克幸/安田裕信(GAINER TANAX GT-R/DL)がQ1Bグループでの5番手から一気にトップに躍り出た。0.08秒差の僅差の2位に吉田/川合組。0.101秒差で蒲生/菅波組が続いた。クラス8番手の加藤寛規/阪口良平(muta Racing Lotus MC/BS)までが1秒以内にひしめくという接戦の予選だった。
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    2021スーパーGT第1戦岡山 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)

    <決勝>


     予選日と同じ快晴の空の下で決勝を迎えることができた。2周のフォーメーションラップが終わって決勝レースがスタート。レースの序盤は、ポールポジションからスタートした平中/安田組がトップポジションを守っていたが、吉田/川合組がトップ奪取を狙って激しく追い立てる積極的な展開を見せていた。

     しかし、8周目からセーフティカーが導入されて一旦はトップ争いに待ったがかかったが、再び13周目からトップ争いが再開。そしてGT500クラスと同じく、2度目のセーフティカーが導入される直前のピットインのタイミングで順位が動いた。

     4番手から3番手に順位アップしていた藤波/オリベイラ組がドライバー交代して迅速なピット作業によってトップでコースに復帰した。40周目からレースが再開されると2番手に蒲生/菅波組が順位アップ。レースが後半に入ると蒲生/菅波組を吉田/川合組が攻め立てるシーンもあった。そして終盤には、2位、3位の2台が争いながらトップに迫ったが藤波/オリベイラ組が逃げ切り優勝した。

    ドライバーのコメント
    蒲生尚弥選手



    「チームの迅速なピット作業によって2位に順位アップすることができました。タイヤのコンディションが良いときに頑張ってパスできればと思って頑張ったのですが、オリベイラ選手はミスしてくれなくて抜くことはできませんでした。僕らがこれまでタイヤ無交換作戦をよくやったのですが、今回はタイヤ交換義務がありました。そこで決勝に向けての新たなセッティングを見つけてタイヤとのマッチングも良かったのですが、勝てなくて残念な開幕戦となってしまいました。次戦で優勝を狙います」

    菅波冬悟選手


    「スタートで順位アップを狙っていたのですが、競り負けてしまいました。チームのお陰で2位に上がることができて、蒲生さんががんばって、最後まで優勝を目指してトップを追ってくれたのですが2位。表彰台には立てましたが悔しい開幕戦となってしまいました。しかし、シリーズを考えるとこの2位は良かったと思います」

    ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント


    「2位、3位の両チームはこれまでタイヤ無交換の作戦を取ることがあったのですが、今年の開幕戦はタイヤ4本の交換義務がありました。タイヤ無交換の作戦はそれがありきということではなくて、GT300クラスの車種別性能調整の結果、勝つためのひとつの作戦としてとったものでした。タイヤを交換しなくてはならないレギュレーションの下でも、しっかり戦えるタイヤを供給いたしましたが、優勝したGT-Rはストレートがはやくコーナーで迫ってもストレートで離されてしまうという展開でした」
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    2021スーパーGT第1戦岡山 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)

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