LEXUS TEAM SARD 2019スーパーGT第6戦オートポリス レースレポート

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By Auto News on Sep 10, 2019 at 9:12 PM
  1. Auto News

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    オートポリス(1周4.674km)
    入場者数:予選1万10人、決勝1万7300人 合計2万7310人

     9月8日(日)、タイトル争い生き残りを懸けた伸るか反るかの大一番勝負となるスーパーGT第6戦『AUTOPOLIS GT 300km RACE』の決勝が行われ、5番グリッドから不退転の覚悟で勝利を目指していったDENSO KOBELCO SARD LC500は、スタート担当のヘイキ・コバライネンが虎視眈々とチャンスを窺い上位を射程に収めながら順位を4番手に上げる走り。

     20周を過ぎると雨粒が落ち始め、コースの大部分を濡らしスピン車両が続出した34周目にピットインを即決断。複数台がピットになだれ込み混乱に巻き込まれながらもウエットタイヤを装着してコース復帰するとセーフティカー(SC)が導入。

     SC解除後にその時点でドライタイヤを選択した車両やまだピットインしておらずドライタイヤのままの車両を後目に中山雄一が素晴らしいウエットでの速さを見せて上位を一気に抜き去りレースリーダーに躍り出る。
     
     その後43周目に再度SC導入そして49周目にリスタートとなるや中山が後続を大きく引き離す走り。終盤に17号車が追い上げてくるが、ウエットからドライ路面に変化していく厳しい状況でのブリヂストンのウエットタイヤを熟知する中山は、残り周回数を考えてペースを守りながらクレバーな走りで周回を重ねトップチェッカー。今シーズン初優勝を果たした。

     ドライバーポイントでは20点を獲得(計40点)、チームポイントでは23点を獲得(計55点)し、ともにシリーズランキング3位に浮上した。次戦、第7戦は9月21日(土)~22日(日)にスポーツランドSUGOにて開催される。

    ■事前情報


     いよいよシリーズも残り3戦となり、これから最終戦まではタイトルを懸けた息をもつかせぬ激しく厳しい戦いに突入する。

     これまで、あと一歩で表彰台といった戦いを繰り広げているDENSO KOBELCO SARD LC500。第6戦は九州はオートポリスが舞台。阿蘇外輪山の北方に位置する当地は標高900m、高低差52mのマウンテンコースで、コース幅は狭く前半ダイナミックかつ後半テクニカルなレイアウト。オーバーテイクポイントは限られており、セクター3では遅い車両に詰まるとロスを喫しやすい。

     公式予選はノックアウト方式(Q1、Q2)で行われ、決勝は14時30分スタートの300km(65周 2時間弱)で争われ、ピットストップは1回。ウエイトハンデは現獲得ポイントの倍となる40kgを搭載する。

     シリーズ最大のハンデ重量となるこの第6戦で勝利しても、第7戦はウエイトがポイントイコール重量と軽くなるため、ここまで苦渋を舐めてきたチームにとっては最後の浮上するチャンス。タイトル争いに生き残るためには目指すは勝利、少なくとも表彰台は必須条件となる。

     予選から速さを発揮できてグリッド上位を得られれば、決勝での追い上げの速さに定評があるDENSO KOBELCO SARD LC500は優勝候補の一角を成す。逆に表彰台を落とせば、タイトルの望みがなくなるため、伸るか反るかの大一番勝負となる。緊迫した戦いが予想されるが、チーム一同、不退転の覚悟で勝利を目指していった。
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    DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)

    ■公式練習走行


     7日(土)午前中の公式練習走行は、秋の気配を感じさせる気温24度/路面温度26度の快晴のなかで8時50分から混走セッションが開始された。路面が埃っぽいことからコースオープン後10分ほど経ってからコースインしたヘイキが、ソフト系ドライタイヤを装着してタイヤ評価とクルマのフィーリング確認を途中セット変更をしながら12周確認。

     続いてハード系タイヤを装着して4周確認。17周目から中山がヘイキが確認したソフト系とハード系ユーズドタイヤを装着してクルマとタイヤの確認を行った。この混走セッションはヘイキがマークした1分35秒669の2番手に。

     10分間のGT500単独セッションでは、中山がアタックシミュレーションを実施し、1分35秒050の5番手のタイムをマークした。公式練習走行では曇ったり晴れたりと路温が変化するコンディションの中、順調に予定された評価プログラムを進めて38周を走行。

     続いてのサーキットサファリで12周走行とトータル50周を走行して、Q1に向けて積極的に走り込み、セット調整を進めていった。

    ■公式予選
    ■Q1 中山が5番手でQ1突破を果たす



     7日(土)Q1開始時点で気温28度/路面温度36度に上昇。午前中に比べて日差しが照りつけて汗ばむ陽気となった。

     残り7分半でコースイン。前回に続きQ1アタッカーを任された中山は、練習走行でフィーリングが良かったハード系タイヤをチョイス。じっくりと丁寧にウォームアップ周回を重ね、前後のタイヤがバランス良く温まった4周目にアタックに入った中山はセクター1でトップとなる18秒台前半をマーク。
     
     セクター2でも安心の走りで上位タイムをキープ。セクター3で45秒台後半と他車に差を付けられてしまうも、5番手で第2戦以来のQ1突破を果たした。

    ■Q2 ヘイキが着実に5番グリッドを獲得


     Q2開始時点では気温27度/路面温度35度に。雨雲通過のため反対側の山沿いは黒い雲で覆い尽くされ、雨が降る懸念もあってヘイキは残り6分30秒でQ2進出車両8台の先頭を切ってコースイン。

     中山と同じくハード系タイヤを選択しつつも、Q1とQ2の間でセット変更を行った。中山のインフォメーションから1周早く3周目にアタックに入ったヘイキはセクター1で中山と同じく18秒前半で駆け抜ける。セクター2の切り返しで暴れるクルマを巧くねじ伏せてコントロール。

     セクター3で45秒台後半とライバル勢にQ1同様に差を付けられてしまうも5番手タイムをマークした。明日の決勝は期待が高まる上位からのスタートとなった。

    ■決勝

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    DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
    ■ウォームアップ走行


     8日(日)12時55分から開始されたスタート前20分間のウォームアップ走行は、気温26度/路面温度32度のコンディション。

     今回スタート担当のヘイキが決勝スタートタイヤと同じ種類のハード系ユーズドタイヤを装着してクルマのバランスとタイヤの摩耗を確認するため計7周を走行。続いて中山が2周確認。トータル9周を走行し1分40秒540の13番手タイムで決勝への準備を整えた。

    ■決勝レース
    第1スティント:ヘイキが虎視眈々とチャンスを狙いポジションアップ



     8日(日)14時30分決勝スタート時点は快晴ではあったが、レース途中で雨雲が湧いて通過していく予報。

     気温27度/路面温度33度のコンディションのなか、5番グリッドから不退転の覚悟で勝利を目指していったDENSO KOBELCO SARD LC500は、スタート担当のヘイキが虎視眈々とチャンスを窺い上位を射程に収めながら、16周目にはストレートエンドで8号車を仕留め順位を4位に上げる走り。
     
     20周を過ぎると1コーナー方向から雨粒が落ち始め、30周を過ぎてセクター3側で大粒の雨がコースの大部分を濡らしスピン車両が続出。予報された雨が来始めたのとSC導入が予想されたため、34周目に好機とばかりにピットインを即決断しヘイキをピットに呼び戻した。

    第2スティント:中山がクレバーにトップチェッカー


     複数台がピットになだれ込み混乱に巻き込まれながらもウエットタイヤを装着してコース復帰すると34周目、SCが導入。雨はますます強く降り始め路面をかなり濡らしていく。

     40周目にSC解除後、ピットインでドライタイヤを選択してしまった車両やまだピットインしておらずドライタイヤのままの車両を後目に、ウエットタイヤを装着した中山が素晴らしい速さを見せて上位を一気に抜き去りレースリーダーに躍り出る。その後43周目に再度SC導入そして49周目にリスタートとなるや、トップを走る中山が後続を大きく引き離して勝利を確実にするためフルプッシュ。
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    第6戦オートポリスを制したと中山雄一(左)とヘイキ・コバライネン(右)

     しばらくすると、ドライからウエットに再交換してペースアップした17号車が追い上げてくる緊迫した展開に。しかしながら、ウエットからドライ路面に変化していく厳しい状況でのブリヂストンのウエットタイヤの性能を熟知する中山は、同じブリヂストンのウエットを装着する17号車や、路面が乾き始め下位のドライタイヤ装着車両のラップタイムが上回っていくなか、残り周回数を考えてペースを守りながらクレバーで落ち着いた走りで周回を重ねトップチェッカー。

     見事に今シーズン初優勝をチームにもたらし、自身GT500での初勝利を飾った。ヘイキはスーパーGT4勝目となった。

     ドライバーポイントでは20点を獲得(計40点)、チームポイントでは23点を獲得(計55点)し、ともにシリーズランキング3位に浮上した。次戦、第7戦は9月21日(土)・22日(日)にスポーツランドSUGOにて開催される。

    ■コメント

    ヘイキ・コバライネン



    「前戦の悔しい気持ちを晴らすことができて最高の気分。自分のスティント後半で雨が降り始めてから少し慎重になりすぎたかも知れないけど、クルマのパフォーマンスがとても良くてレースを楽しんだよ」

    「ユウイチのスティントをサインテントで見守っていたが素晴らしく頼もしい走りをしてくれた。今季からGT500にステップアップしたばかりだけど、これから彼はこの勝利をステップにもっと力強くなるだろう」

    「次のSUGOでは同じウエイト重量40kgのまま。期待できるコースなので、さらにクルマのパフォーマンスを上げて行ければ再び良い結果が得られると思う。シーズン前半は苦戦しましたが、この優勝でシリーズランキング3位となったのでポイント差はありますが、最後まで諦めずにがんばっていきたい」

    中山雄一


    「これまでなかなか結果につなげられないレースが続いていましたが、何が足りないか考えてミーティングを重ねてきたことが形になりました。ピットのタイミングも良く、ピット作業も早く、周囲が混乱した状況のなかでメカニックさんがしっかりコースに送り届けてくれたので本当に良かったです」

    「最後はダンプコンディションでのウエットタイヤだったので難しかったですが、GT300時代でのBSの経験がすごく活きたなと感じたレースでした」

    「今回のセットを進めていけば、SUGOやもてぎでも戦っていけると思います。GT500デビューイヤーで優勝できて本当にうれしいですし、このままチャンピオンに向けて強気で頑張っていきたいと思います」
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    第6戦オートポリスを制したヘイキ・コバライネン(左)と中山雄一(右)

    監督 才木祐二


    「今シーズン表彰台にあと一歩という走りを見せながら結果につながらず、残り3戦のなか、今回のオートポリスでは公式練習走行から流れが良く、最終的に決勝で最高の結果が得られました」

    「ドライバーをはじめ、チームとしてコツコツと努力してきた結果が形になり、ランキング3位に浮上できたことで何とかタイトル争いに残ることができました」

    「残り2戦となりますが、最高の形でシーズンを締めくくれるように最後まで全力を尽くしていきたいと思います。引き続きご声援のほどよろしくお願い申し上げます」

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